世界でも有数の充実した鉄道網を持つ東京。しかし、便利さゆえに忘れがちな存在…
それは“バス”!
実は都内には、電車での煩わしい乗り換えなしに目的地までダイレクトに繋いでくれたり、電車より早く到着できるバスルートがあります。中には、到着時間が電車より早くなるものも。
普段の行動範囲が広がるのはもちろんですが、バス網を知っていると「駅近」ならぬ「バス近」な穴場物件を見つけられる可能性も高まります。
ここでは、都内を走る便利なバスを6つご紹介します。
①渋谷駅から六本木駅まで直通13分!都バス「都01系統」
代表的な例は、渋谷〜六本木間。
電車の場合は、青山一丁目で乗り換えたり、恵比寿を経由して遠回りする方法しかありません。しかし、都バスを使えば下のMAPのように直通でアクセスすることができます。
電車の場合、渋谷駅から青山一丁目を経由して六本木駅まで約14分(平日の日中)。都営バスは渋谷駅前(東側)から六本木駅前に乗り換えなし、かつ同じ乗車時間の約14分で到着します。
渋谷駅の改札前の混雑やホームから地上の階段の上り下りを考えると、メリットを感じる方も多いのではないでしょうか。また、都バスでは車内にWi-fiが通っているのでバス乗車中にゆっくりPCで作業することも可能です。
都バスは、停留所ごとに車両の接近状況も確認ができます。よく使う停留所のページをチェックしておくと、いざというときに便利です。
渋谷〜六本木間のバスのルート(都01)
都01系統は、渋谷ー六本木間の以下に場所に停まります。坂があったり、駅から歩くような施設にダイレクトに行ける点も、バスの便利なポイントの一つですね。
都01系統の停留所
渋谷駅前
渋谷三丁目
青山学院中等部前
南青山七丁目
西麻布
EXシアター六本木前
六本木駅前
六本木四丁目
六本木一丁目駅前
赤坂アークヒルズ前
赤坂アークヒルズ
溜池
霞ヶ関三丁目
虎ノ門
西新橋一丁目
新橋駅北口
新橋駅前
②港区を網羅する「ちぃバス」の「田町ルート」
田町駅ー六本木駅間では、電車では乗り換えを含めて約25分かかる一方、ちぃバスならば乗り換えなしで約22分で到着します。このルートは田町駅東口(芝浦側)からも乗車できるので、山手線を越えて一気に麻布十番や六本木までアクセスできる貴重な交通手段といえるでしょう。
港区のコミュニティバス「ちぃバス」は、どこで乗り降りしても一律100円とリーズナブル。歩くには遠いけどタクシーを使うには高すぎるといった微妙な距離の移動を解決してくれます。
1時間に2〜3本と、バス停についた時間によっては10分以上待つ場合もありますが、バスロケーションシステムを導入しており、こちらのサイト上でいつでもバスの位置と到着時間を確認できるため、乗り遅れの心配もありません。
リアルタイム運行状況・所要時間 | ちぃばす | 乗合バス | フジエクスプレス
他にも、以下のようなルートがあります。いずれも区内の“電車だと難しいちょっとした移動”のニーズに合ったルートばかりです。
・田町駅と六本木ヒルズを結ぶ田町ルート
・六本木ヒルズと赤坂駅や溜池山王、青山一丁目駅を結ぶ赤坂ルート
・新橋駅や虎ノ門二丁目、田町駅を結ぶ芝ルート
・神谷町前と港区役所を結ぶ麻布東ルート
・広尾駅と六本木を結ぶ麻布西ルート
・六本木ヒルズと表参道駅、赤坂見附駅を結ぶ青山ルート
・品川駅と三田駅を結ぶ高輪ルート
・品川駅と芝浦ふ頭駅を結ぶ芝浦港南ルート
③芝園橋ー麻布十番駅前が直通7分!都バス「都06系統」
広尾や南麻布、麻布十番、芝公園などの住宅街を縦断するのがこのルート。
特に、芝公園ー麻布十番は電車では白金高輪での乗り換えを含め約11分かかりますが、都バスならば芝園橋から麻布十番まで直通7分。階段の上り下りもすることなくショートカットが可能です。
このルートを利用すれば電車路線間移動が短縮できるだけでなく、坂が多いエリアや駅から離れた住宅街からの移動も可能になります。
芝園橋ー麻布十番間のルート(都06)
都06系統の停留所
渋谷駅
並木橋
渋谷車庫前
東二丁目
東三丁目
渋谷橋
恵比寿橋
広尾一丁目
広尾五丁目
広尾病院前
天現寺橋
光林寺橋
四ノ橋
古川橋
三ノ橋
二ノ橋
麻布十番駅前
中ノ橋
赤羽橋駅前
芝園橋
金杉橋
大門駅前
新橋六丁目
新橋五丁目
新橋駅前
④東京駅・丸の内から湾岸タワーマンションエリアへ!都バス「東16系統」「都05系統」
東京駅から晴海や月島、豊洲、有明など、湾岸タワーマンションエリアへ直通のバス路線もあります。八重洲口発着の「東16系統」と、丸の内南口発着の「都05系統」があり、特にマンションの近くにバス停があるケースなどでは重宝します。
例えば晴海から東京駅周辺へのアクセスの場合、電車ならば勝どき駅まで数分歩き、乗り換えを含めて約20分弱で大手町駅へ到着します。しかしバスであれば、「晴海三丁目」から「東京駅丸の内南口」まで乗り換え不要の18分です。
検討しているマンションのバス網をチェックしてみると、楽な通勤ルートを発見できるかもしれません。
東16系統(東京駅八重洲口発着)のバス停一覧/NAVITIME
都05系統の停留所
東京駅丸の内南口
東京国際フォーラム前
有楽町駅前
数寄屋橋
銀座四丁目
築地
築地三丁目
築地六丁目
勝どき橋南詰
勝どき駅前
晴海トリトンスクエア前
晴海区民館前
晴海三丁目
ホテルマリナーズコート東京前
ほっとプラザはるみ前
晴海埠頭
BRTも増えてさらに便利に!
2020年から運行開始予定のBRT(Bus Rapid Transit)。
2019年12月現在の情報では、オリンピック後に以下のようなルートが出来る予定です。
・幹線ルート
虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海三丁目・市場前駅・有明テニスの森・国際展示場駅・東京テレポート駅
・晴海・豊洲ルート
虎ノ門・新橋駅・勝どき・晴海三丁目・晴海二丁目・豊洲駅・市場前駅
・勝どきルート
新橋駅・勝どき
・選手村ルート
新橋駅・勝どき・晴海五丁目(選手村)
⑤大手町・丸の内・有楽町をつなぐ無料シャトルバス「丸の内シャトル」(日の丸リムジン)
歩くにはちょっと遠い、でも駅まで行って電車に乗るほどでもない…というビジネス街間の移動の助けになってくれるのが「丸の内シャトル」です。
忙しいビジネスマンにとって、バスの待ち時間の長さはバスを嫌煙してしまう理由のひとつですが、この「丸の内シャトル」は平日8時〜10時の混雑時には10〜12分間隔で運転しています。さらに、「大手町タワー」「サンケイビル」など、オフィスビル単位で運行してくれるのが助かります。しかも、運賃は無料です。
また、バスの位置がリアルタイムでわかるバスナビサービス(アプリ)も提供しています。あと何分で到着するかも表示されるため、バスがいつ来るか分からずに待つこともありません。使い勝手がよく、ビジネスパーソンに嬉しいシャトルバスとなっています。
「丸の内シャトル」の停留所
・通常ルート停車駅
日比谷、新国際ビル、三菱ビル、新丸ビル、大手町タワー、東京サンケイビル、経団連会館・JAビル、日経ビル、読売新聞、三井住友銀行、郵船ビル、丸の内マイプラザ、東京會舘、第一生命
・平日8〜10時の大手町ルート停車駅
大手町タワー、東京サンケイビル、経団連会館・JAビル、日経ビル、読売新聞、三井住友銀行、新丸ビル
⑥八重洲、京橋、日本橋地区を結ぶ無料シャトルバス「メトロリンク日本橋」(日の丸リムジン)
「丸の内シャトル」と同様、日の丸リムジンによって運行されている無料シャトルバス。10〜20時まで約10分間隔で運行しています。
日本橋三越やCOREDO室町、日本橋高島屋までスムーズにアクセスすることができるのでちょっとしたランチやお買い物にも便利です。こちらも「丸の内シャトル」と同じくリアルタイムバスナビサービスがついており、到着時間などを事前に知ることができます。
「メトロリンク日本橋」の停車駅
東京駅八重洲口、呉服橋、地下鉄日本橋駅、地下鉄三越前駅、三井記念美術館、 JR新日本橋駅、日本橋室町一丁目、日本橋南詰、日本橋二丁目、日本橋三丁目、地下鉄宝町駅、京橋二丁目、京橋一丁目、八重洲地下街
⑦三軒茶屋から下北沢まで直通7分!下61系統(小田急バス)
三軒茶屋駅から下北沢駅までを例にとると、田園都市線と井の頭線での乗り換えがあり約20分程度かかる電車に比べ、バスは乗り換えなしで約7分。また、電車だと約260円かかりますがバスは一律220円とお得です。
下61系統の停車駅
北沢タウンホール、下北沢駅前、代沢五丁目、代沢小学校、代沢十字路、太子堂、三軒茶屋銀座、三軒茶屋、中里、上馬、野沢銀座、野沢龍雲寺、野沢交番前、駒沢陸橋
使い始めると便利さがわかる、都心のバス。
これらのルートを知っておくと、ちょっとした移動をより楽に、速くできるようになりそうです。ぜひ試してみてください。