有名な古くからの名門校がひしめく千代田区。家探しをする上で、通学区域(学区)ありきで決める人も少なくないでしょう。
千代田区の有名小学校とその通学区域内にある都心のマンションを紹介します!
番町小学校
港区の青南小学校、白金小学校と並ぶ、“東京の三大名門公立小学校”といわれる番町小学校。かつてのエリートコースの定番は番町小学校の次に麹町中学校、日比谷高校、東京大学だとされていたこともある、歴史あるエリート小学校です。
創立は明治4年と東京都にある小学校の中でも非常に古く、作家の吉行淳之介や歌舞伎役者の市川猿翁(二代目)などを輩出した伝統校。トランプ大統領が訪日した際に旗振りに選ばれたのも番町小学校の子供たちでした。国賓クラスの人物がよく訪問する小学校としても有名です。
番町小学校は区域外からの越境希望者の多い学校として知られていますが、近年は学区内に居住実績がある人でないと入学が厳しくなっているといわれており、入学前から学区内に暮らすことが必要となりそうです。
アクセス
JR・東京メトロ四ツ谷駅から徒歩7分、JR・東京メトロ・都営新宿線市ヶ谷駅より徒歩6分、東京メトロ麹町駅から徒歩7分。
九段小学校
駅から近く、小学校の隣は公園、図書館と児童館がすぐ近くにあり、子供の勉強や遊びに適した良い環境が整っています。
大正15年に竣工した伝統ある小学校で、その建物は、九段会館や日比谷公会堂なども含まれる千代田区景観まちづくり重要物件に指定されています。明治時代、校地に隣接して邸宅のあった海軍軍人である東郷平八郎から寄贈された資料を所蔵しているそうです。
2018年8月に新校舎が出来上がり、学校での授業環境もより充実したものになりました。屋内プールは床可動式で、使用しない期間は遊技場として使用が可能。人工芝の校庭の地下には体育館が設置されています。重厚なアーチ型の窓や時計台は大学キャンパスのようなアカデミックで落ち着いた印象です。
算数は習熟度別にクラスを分けて行う少人数制度を採用しこまやかな指導を行い、道徳の授業も積極的に行っており、子どもの内面の成長も尊重しています。
アクセス… 中央・総武線市ヶ谷駅徒歩7分、東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅徒歩5分、都営新宿線線 市ヶ谷駅下車徒歩5分と、複数の路線から10分以内でアクセス可
麹町小学校
明治8年開校の歴史ある旧麹町小学校と同じく古い歴史をもつ永田町小学校がと統合されてできた千代田区立麹町小学校。
算数の授業では少人数制を取り入れており、一人ひとりの成長に気を配った細やかな指導を行っています。理科の実験も何回も行うことで、習熟度や考える力が高められると評判です。また、パソコンを使った授業も行われており、小学生のうちからITに親しむことができます。
校内は冷暖房を完備。教室も綺麗で勉強がしやすい環境です。教室は独立した部屋ではなく、緩やかに仕切られたオープンスペースになっており、全校生徒が一緒に給食を食べるランチルームもあるなど、クラスや学年を区切らないひらけた環境が特徴です。こちらも床可動式の温水プールを所有しており、学年に合わせてボタン1つで水深を変えることができます。
周辺は大使館など国の重要施設も多いので、治安が良いという声も多く、通学の際も安心です。
アクセス… 東京メトロ半蔵門線半蔵門駅徒歩3分、東京メトロ有楽町線麹町駅徒歩5分。
“イメージ”だけではない、千代田区の教育環境の実力
小学校だけではなく、区自体の子育て支援が手厚いのも、千代田区の特徴です。
千代田区の住民が妊娠し出産準備を始めると、妊娠20週以降に誕生準備手当て45,000円を受け取ることができます。また、義務教育期間の医療費が無料になる区は多いですが、千代田区は高校を卒業するまで医療費がずっと無料です。
そして未来を担う子供たちの支援のため、条件を満たしている児童に対して月額5000円の「次世代育成手当」、千代田区に5年以上居住する親がいる新婚世帯・子育て世帯、または同区に1年以上住んでいる子育て世帯などを対象に、最大月額8万円の補助を受けられる「次世代育成住宅助成」など、様々な角度からの支援があります。
教育熱心な家庭も多いため実力のある塾も多く、環境全体として教育環境が整っているといえるでしょう。