不動産営業の主な転職先6パターン!今よりも年収を上げる転職をするには?

不動産業界はとても大きな額の取引が生まれることが多く、そのフロントを担う不動産営業はやりがいが大きく、収入面でも成果を上げ続けていれば高い年収が見込める仕事です。
一方で、不動産営業は営業職の中でもかなり厳しいことでも知られており、ノルマや長労働時間などの理由で転職を考えている人は少なくありません。

そこで今回は、不動産営業から転職する場合の選択肢と、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
この記事を参考に、これまでの経験を通じて身に着けた顧客へのヒアリング力や提案力、行動力などを生かして、さらにステップアップをしていただければと思います。

不動産営業から転職したい4つの理由

不動産営業から転職したいと考えるようになる理由にはどのようなことがあるのでしょうか?どれかに当てはまると思う方は、転職を検討してみてもよいかもしれません。また、どの理由が強いかにより、最適な転職先も変わってきますので、しっかり振り返ってみることが大事です。

ノルマが厳しい

不動産営業は、一般的にノルマが厳しい仕事です。ノルマが達成できていないと、上司から厳しく叱責されることが日常的で、「数字だけで評価されている」という印象が強く感じられがちです。

優秀な営業担当者でも人間ですし好不調や幸運・不運の波があるものですが、先月は褒められていたのに、今月は上司からガッツリ詰められてしまうということも。

もっとノルマを軽くしてほしい、と言いたいところですが、会社全体や上司としてのノルマを割り振られているため、自分が軽くなれば他の営業担当者のノルマがさらにキツくなってしまうというジレンマもあり、簡単に調整できないのも厳しいところです。

労働時間が長い、休日が取れない

不動産業界は水曜日がお休みとして確保されているところが多いですが、それ以外の曜日は必ず毎週もう1日確保している会社もあれば、隔週でのお休み、ほぼないどころか、水曜日も出勤になることが多い、という会社も少なからずあります。

また、1日の労働時間も朝から晩まで9~10時間前後の労働は当たり前。中には、自分がやらなければいけない仕事はとっくに終わっているのに、決められた終業時間や上司が帰るまで「仕事をしているフリ」をしていなければならない、なんて職場も。不動産業界はIT化やDXが比較的遅れている業界と言われており、リモートワークが使えるシーンも限定的です。

これでは疲れも取れませんし、仕事の日は家族に会えない、授業参観や運動会などの子どものイベントを観に行けないなど、「なんのために働いているんだろう」「働いているというより、働かされている」と感じてしまう人が多いようです。

給料が成果に見合わない

不動産営業の給料は歩合制を取り入れているところが多く、自分の業績次第で給料が上げることができます。しかし、雑務やムダな拘束時間があり、長時間働いている割には給料がそこまで高くない、いわゆる「タイパ」が悪いと感じる人が多いようです。

また、歩合の比率が低い会社では自分の業績に波があっても給料が安定するメリットはありますが、「これだけ稼いで会社に貢献しているのに、自分の給料に反映されていない」という不満が生まれがちです。

会社の中でさらに上の職位に昇格したいと思っていても、少ないポストに長年同じ上司が居座っていて、能力や成果も十分あるのにずっと中間管理職以下の待遇で我慢しなければならない、というパターンも見受けられます。

顧客より会社都合優先で行動しなければならない

不動産営業から転職を考える人に意外と多いのが、「顧客のためになる営業ができていない」というストレスを感じることです。会社の目標やノルマを達成するために、上司から顧客の意思決定を急がせるような指示を受けたり、顧客の要望とマッチしないと感じながら、会社の利益になる選択肢を提案しなければならなかったり。

組織人として働いている以上は仕方ないと思いながらも、「もっと顧客に喜んでもらえる営業がしたい」という葛藤を抱えながら仕事をしている人が非常に多いようです。

不動産営業の経験が生かせる転職先6選

【不動産営業からの転職先マップ】

それでは、不動産営業の知識・経験を生かしながら、さらにイキイキと活躍できる転職先にはどのような選択肢があるのでしょうか?この記事では、6つの選択肢をご紹介しています。それぞれの選択肢について、ひとつひとつ詳しく紹介していきます。

不動産関係の同業他社の営業職に転職する

転職の容易さ       :☆☆☆☆
ノルマのない働き方    :☆☆☆
時間や休日のフレキシブルさ:☆☆☆
年収UPのチャンス    :☆☆☆
年収の安定性       :☆☆☆
顧客に対するやりがい   :☆☆☆

不動産営業の方が転職を考える際に、まず最初に浮かぶのが同業他社の営業職への転職でしょう。これまでに培った知識・経験を存分に生かせますし、ノルマが厳しくない会社、厳しさはあるが歩合が高く成果に応じて年収UPが見込める会社など、自分の転職の動機に応じて希望に近い会社を探すことで、不満がある程度解消される可能性があります。

ただし、会社の営業職である以上、どこの会社でも一定のノルマは存在していることが多いことと、顧客よりも会社の方針を優先した営業をせざるを得ないことが多いことには注意が必要です。よい上司に恵まれるかどうか次第な側面もありますので、説明会や面接の際に、職場や働く人の雰囲気をよく観察しましょう。

いまの会社で営業職から他の職種に職変する

転職の容易さ       :☆☆☆☆
ノルマのない働き方    :☆☆☆☆
時間や休日のフレキシブルさ:☆☆☆☆
年収UPのチャンス    :☆☆
年収の安定性       :☆☆☆☆
顧客に対するやりがい   :☆☆

いま勤めている会社で、営業職から管理部門・事務職などの他の職種に異動させてもらえるよう申し出るという選択肢もあります。会社や職場の状況によっては簡単には通りませんが、タイミングよく異動することができれば、ノルマのない仕事に変わることができます。

また、管理部門などのほうが、比較的リモートワークや休日の取り方の融通が利くところも良いところです。

ただし、一般的には営業職と比べて管理部門などの職種は給料が低くなるケースが多いため、固定給中心で安定度は増すものの、いまより年収をアップさせることが難しくなります。また、顧客対応を直接行う機会が減りますので、顧客と接している仕事が好きな人は、やりがいが薄れてしまうことがあります。

ディベロッパーなど不動産に関連ある他業態に転職する

転職の容易さ       :☆☆
ノルマのない働き方    :☆☆☆
時間や休日のフレキシブルさ:☆☆☆
年収UPのチャンス    :☆☆☆☆
年収の安定性       :☆☆☆☆
顧客に対するやりがい   :☆☆☆

ディベロッパーは不動産業界以外を含めても、就職の人気がある業態です。どこか華やかなイメージや、大きな規模の仕事ができるような印象があることから、憧れの就職先とされています。実際、大手ディベロッパーであれば平均年収が1,000万円を超える会社もあり、魅力的な転職先と言えます。

それだけに、転職の難易度が高いのも特徴です。そもそもディベロッパーは新卒採用が多く、中途採用の枠が限られています。また、営業職であればやはりノルマがあり、労働時間も長い傾向にありますので、働き方の面では劇的には変わらないと思ったほうがよいかもしれません。

やりがいという点では、大規模な開発に携わることができれば、「地図に残る仕事ができた」というやりがいが感じられます。一方で、販売営業ではすべての顧客に自社物件を勧める必要があるため、顧客に合わせて自由に物件を提案できる不動産仲介のほうが顧客本位でよいと考える人もいます。

保険、ITなどの他の業界の営業職に転職する

転職の容易さ       :☆☆☆
ノルマのない働き方    :☆☆☆
時間や休日のフレキシブルさ:☆☆☆☆
年収UPのチャンス    :☆☆☆
年収の安定性       :☆☆☆
顧客に対するやりがい   :☆☆☆

不動産業界を離れ、営業職としての経験を基に他の業界に転職するのも選択肢のひとつです。不動産の知識自体は直接使えませんので転職活動においてはスキルの高さを厳しく見られますが、不動産という厳しい業界の中で培った営業スキルがあれば、さまざまな業界で活躍することが可能です。特に、保険などの金融関係、IT関係、それに自動車販売などの営業職は親和性が高いようです。

転職先の会社を選ぶ際に、ノルマの有無や働き方のフレキシブルさを調べて、希望にマッチするところに応募すれば、不満を解消する転職ができます。特に、IT関係やネット系サービスの会社であれば、リモートワークの比率が高い会社も多くあります。

どの業界を選ぶかは、条件面のほかに顧客層や営業シーン、働く仲間などそれぞれの業界の特徴が肌に合う、合わないという部分があります。飛び込んでみないと分からない部分もありますが、その業界で働く知人の話を聞いたり、面接時にこちらからも「選ぶ」気持ちで臨んでください。

不動産エージェントとして個人で活動する

転職の容易さ       :☆☆☆
ノルマのない働き方    :☆☆☆☆☆
時間や休日のフレキシブルさ:☆☆☆☆☆
年収UPのチャンス    :☆☆☆☆
年収の安定性       :☆☆
顧客に対するやりがい   :☆☆☆☆☆

不動産業界での働き方は、どこかの会社の社員として働くだけでなく、不動産エージェントになるという選択肢もあります。不動産エージェントとは個人で不動産仲介を行う人を指し、不動産エージェント会社と契約して活動する、いま急成長している業態です。最大規模の会社は株式会社TERASS(テラス)で、同社に所属するエージェント数は550人超となり年間 約1.5倍のスピードで増えています。

収入はいわゆるフルコミッション(完全歩合制)で、成約した仲介手数料の60%~90%が自分の報酬となります。1~2か月に1件ずつ成約すれば年収が前職よりも1.5倍以上アップする可能性があり、稼ぐ人は5,000万円~1億円プレイヤーになることも。一方で、自分からどんどん活動しなければ固定的な収入が得られないという不安定さがあります。

働き方は、決まった出社時間・場所や拘束時間、社内会議などがないため、働く時間や休日を自分と顧客の都合だけで決めることができます。ノルマや会社方針などのしがらみがないため、顧客に無理な買い急かしや要望に沿わない物件を勧める必要もありません。

不動産エージェント会社によって、コミッションの料率や、ほかにも契約書作成・チェックなどの事務作業や集客支援などのサポートに差がありますので、なるべくサポートが手厚い会社と契約することで、リスクを抑えてフレキシブルな働き方や年収アップを実現できます。

独立して自分で開業する

転職の容易さ       :☆☆
ノルマのない働き方    :☆☆☆☆☆
時間や休日のフレキシブルさ:☆☆☆☆☆
年収UPのチャンス    :☆☆☆☆☆
年収の安定性       :☆
顧客に対するやりがい   :☆☆☆☆☆

完全に独立して「〇〇不動産」という自分の会社を立ち上げることは、不動産営業として働く人が一度は夢見る選択肢ではないでしょうか。営業時間や休日は自分で決められて、成約時に得られる仲介手数料は100%自分の収入となりますので、成功すれば大きな収入が得られます。自分のスタンス=会社の方針になるため、自分や顧客の意に沿わない営業を行う必要もありません。

もちろん、開業するには一定の資金と労力が必要です。エージェント会社のサポートを受ける場合と違い、事務所の賃料や設備費、電話対応や庶務をしてくれる事務員を置く場合にはその人件費などの固定費が継続的に発生します。どうしても売上には波がありますので、運転資金を確保しておかないと売上が軌道に乗る前に倒産してしまうので、注意が必要です。当然、宅建士の資格や宅建取引業免許も必要となります。

人脈や集客力に自信があり、ゼロから自分ならではの事業をつくり上げてみたいという人には、独立開業はチャレンジしがいのある選択肢と言えます。

不動産営業からの転職先の探し方4選

いざ、転職に向けて行動を始めようと思ったら、まず何をすればよいでしょうか?ここでは4つの方法をご紹介します。

転職サイトに登録する

多くの方がまずはやってみるのが転職サイトへの登録でしょう。しかし、ネット上には非常に多くの転職サイトがあふれていて、どのサイトに登録したらよいか分からない方も多いのではないでしょうか。

求人数の多さでは、「リクルートエージェント」「ビズリーチ」「doda」の3つが特に強いと言われています。また、転職サイトや転職サービスによっては、ネット上の検索・応募だけでなく、キャリアアドバイザーやキャリアコンシェルジュと呼ばれるスタッフとオンライン面談したうえで、お薦めの企業を紹介してくれるサービスもあります。自分だけでは選ばないような選択肢まで視野を広げてくれますので、ぜひ積極的に活用しましょう。

また、不動産業界の中で転職したいと考えている人には、不動産に特化した転職サイトもあります。上記の3社でも不動産関連の求人を多く扱っていますが、それ以外では「不動産Career」「RSG不動産転職」「リアルエステートWorks」などが有力です。これらのサイトでは、不動産業界ならではのカテゴリー検索や、不動産各社で働く社員のインタビューなどが充実していますので、こちらもチェックしてみてください。

個別の会社の採用ページから応募する

ここに入りたい、と心に決めた転職先の会社がある場合、転職サイトからではなく、その会社のホームページの採用サイトから直接応募する方法もあります。

この方法のメリットは、会社側の採用担当者から「志望意欲や熱意がある」と評価されやすいことや、転職サイトになかなか出てこない会社にも応募ができることなどです。

一方で、直接応募にはデメリットもあります。例えば大手企業の場合は多くの採用応募者を確認する必要があり、むしろ転職サイトの担当者がコメントをつけて紹介してくる応募者のほうが目に留まりやすい場合があります。また、転職サイトのアドバイザーやコンシェルジュの人に相談して進める場合と比べて、事前対策や面接後の振り返りを自力でやらなければなりません。

少なくとも、本命の会社にいきなり直接応募するよりも、まずは転職サイトを通じていくつかの会社と面談や振り返りをしてみてから、本命の会社に直接応募するかどうか判断するほうがよいでしょう。

個別の会社や業種業態のセミナーに参加する

特に不動産業界以外の業種への転職を考えている場合や、不動産エージェント、独立開業などこれまでの会社勤めと違う働き方をしてみたい場合には、まずはその業種業態や働き方を学ぶ機会が必要です。

業種業態別では、転職フェア・セミナーのような大人数向けの開催のほか、大手の転職サイトが無料で業種別の個別相談会を開催しているところもありますので、活用してみてください。

不動産エージェントについても、個別の不動産エージェント会社が無料の説明会を概ね毎週開催しています。独立開業に向けては、全国各地の宅建協会がセミナーを開いていたり、開業支援サービスを提供する会社がセミナーを開催しています。オンラインで気軽に参加できるセミナーが増えていますので、新しい働き方のイメージを持つために、積極的に参加してみましょう。

エージェント説明会情報 | エージェント参画 | 株式会社TERASS
次世代型不動産エージェントファーム TERASS への参画情報です。

友人・知人から情報や紹介をもらう

やはり最も信頼がおけるのが、友人・知人からの情報や紹介をもらう方法ではないでしょうか。良いところも悪いところもある程度せきららに伝えてくれますし、紹介を受けて臨む採用面接は格段にスムーズに進みます。

友人・知人から情報をもらった際に気を付けておきたいのは、もらった情報はあくまでその人の職場内だけ、その人が個人的に感じている印象だということです。一人の友人・知人からもらった情報を鵜呑みにせず、複数人から情報収集したり、他の情報を照らし合わせて情報の確度を確かめるようにしてください。

不動産営業からの転職 まとめ

不動産業界という厳しい業界で働いてきた不動産営業の方々には、不動産業界内でも他の業界でも働けるスキルやメンタルが培われているはずです。ぜひ、よりよい働き方や年収、やりがいが得られそうな選択肢に一歩踏み出して頂きたいと思います。

また、違う会社・業界のことや、不動産エージェント・独立開業のような新しい働き方という日常業務ではあまり接点のない選択肢について、真剣に調べたり話を聞く機会は、転職活動という機会でないとなかなかできないことです。

ぜひ、仕事の視野を広げる意味でも、現在の自分とは全く異なる選択肢にも興味を持ち、触れてみてください。

おうち大学

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わが家にとってベストなエリアはどう選べばいいの?

エリア選びは難しいですよね。 まずはじめに、家探しは「エリア・予算・広さ」の3点の中でバランスをとることが大事だと言われています。選択肢を広げすぎるとかえって悩んでしまい決められないことが多いため、ご自身の知っているエリアや最初に想定していたエリアで、この3つのバランスが成り立つのであれば無理にエリアを広げる必要はありません。 そのうえで、予算と広さの希望をかなえるために、「エリアを広げて探してみよう」という場合は以下のように探してみることをおすすめします。 優先したい暮らしの条件を挙げてみる(職場へのアクセス、教育環境、緑、資産性など)上記の中でざっくりとでも、優先順位を決める上記がかなえられるエリアを、交通アクセスなら路線、資産性であれば再開発のエリアや複数路線が走っているところなどから探していく エリアに詳しくなく、③が難しい場合は、希望のエリアイメージをAgentlyで伝えてみると、提案がもらえるので試してみてくださいね。

TsutomuNarisawaのプロフィール写真成澤勉

マンションを買うのにベストな時期はいつ?

一般に、家探しシーズンといわれる1〜3月は物件の流通量が多くなりますので、「買う時期」というよりも、「家探しをスタートする時期」としてぴったりなのは年明けからだと言われています。 ですが、それ以外の時期にいい物件が出ない、というわけでは決してありません。 住宅購入は大きな買い物ですから、思い立った時にまずは相談からはじめて、じっくりと情報収集していただくことをおすすめします。 中古マンションでは、市場に出た個人や企業が持っている物件を購入する形となります。家を売る理由は本当にさまざまですので、いい物件が出る時期は読めないうえに、一度市場に出たら数日でとられてしまうようなこともあります。「こんな条件が出たら買おう!」と事前に決めておくことが大事です。 また、新築マンションの場合は、売り主はマンションを建てたデベロッパーであることがほとんどです。その会社の決算期が近くなると家具や家電などのキャンペーンが増えることがありますが、最近では新築の供給自体が減っておりいい住戸は早めに売り切れてしまうこともありますので、ほしい物件であれば時期を気にせず早めに問い合わせてみることをおすすめします。

NatsuoWatanabeのプロフィール写真渡邊夏男

マンション購入の頭金の決め方は?目安はあるの?

昔と違い、現在は頭金は0円でも購入できます。目安はありませんが、自営業や経営者の方は1割や2割の準備を必須とする金融機関もあります。 頭金0円の場合 メリット:手元に現金を多く残せるデメリット:金利が高くなる可能性がある、住宅ローンの借入額が多くなるため支払う利息も多くなる 頭金を入れる場合 メリット:支払う利息が少なくなる、借入額が少なくなるため審査が通りやすくなるデメリット:手元に残る現金が減る 今は空前の低金利の時代ですから、無理に頭金を多く入れる必要はありません。頭金を入れることに拘り、その後緊急時に手元に現金がなく別の借り入れをしてしまうのでは本末転倒です。 また、頭金は最低限にして、残った現金を運用したほうが、頭金を入れて利息を浮かせるよりも得になる場合もあるので、ファイナンシャルプランナーなどにライフプランから資金計画を相談するとよいでしょう。

Ryomizuchiのプロフィール写真水智崚

最近追加されたみんなの相談

子どもがいるのですが、マンションは音が響いてしまうでしょうか?

マンションの構造や部屋の位置によりますが、1階部分であれば足音は響きにくく、あまり気にせずに子どもを遊ばせられるでしょう。 とはいえ、音は壁伝いにも響くことがあります。子どもの遊び場となる共用施設があるマンションならば、それらの施設を利用することで日中気兼ねなく走り回ることも可能です。 また、ラグをひいたり、タイルカーペットなどで足音を軽減する方法もあります。 リノベーションなどで天井コンクリートあらわしにすると、見栄えはとてもよいのですが、階を隔てる空間がなくなる分、上下階の音が聞こえやすくなることがあります。 マンションの管理規約によって、楽器演奏の時間帯などが指定されている場合や、音が反響しやすいエントランスホールや中庭での追いかけっこなどが禁止されているマンションもありますので、気になる方は事前にエージェントから管理会社へヒアリングをしてもらうことが確実です。

SatoshiTakayamaのプロフィール写真高山吏司

見学から購入まで、おおまかなスケジュールを教えてください。

中古マンション・中古戸建ての場合、探し始めから引き渡しまでのスケジュールは、意外とスピーディーです。 ■家探しの前準備・予算や資金計画を決める・物件の条件を決める・SUUMOなどで気になる物件をリストアップし、相場観をつかむ ■物件の内覧・候補物件の内覧(2〜3物件程度見ることが多い) ■申し込み〜契約(1週間〜1ヶ月程度)・売主へ買付申込書を提出(内覧に行った即日に送るケースも)・売主と合意がとれたら契約日の設定へ・住宅ローンの仮審査を済ませる(数日〜2週間)・売買契約を締結する・売主との間で決済日(引き渡しの日)を決める・住宅ローンの本審査を通し、住宅ローン契約を進める(1週間〜3週間)・決済日に、金融機関にて物件代金の支払いと、引き渡しをおこなう 特に慌ただしくなるのが、買付の申込みをしてから決済までの期間です。住宅ローンの本審査のために金融機関に行ったり、源泉徴収票や確定申告書などの審査書類を集めたり、対面で決済をしたりなど、手続きも増えていきます。税務署など、平日に時間をつくって取りに行かなければならないケースもあるため、あらかじめ用意しておくものをエージェントに確認しておくとスムーズでしょう。 また、余談ですが内覧については必ず意思決定をおこなう方全員(ご夫婦ならばお二人揃って)で行く、もしくは一緒に見に行こう、と思えるような物件をまず見つけることをおすすめします。物件をご夫婦のどちらかが気に入り単独で内覧に行った場合、実際に買付の申込みを出す段階で「やっぱりここが気になる」「ここもチェックしたい」と、内覧に行っていない方が躊躇してしまうことが多いです。そうして時間をかけてゆっくり決めた結果、満足できる物件が購入できる場合はよいですが、近年は特によい物件ほど速く売れてしまうため、買い逃して後悔される方もいらっしゃいます。 物件を一緒に見て回れば、その過程で自然とご家族の意見がまとまっていきますので、ぜひ内覧は意思決定をされる方みんなで行ってくださいね。

SatoshiTakayamaのプロフィール写真高山吏司

車のローンがあるのですが、住宅ローンは組めますか?

車などのローンがある状態でも、住宅ローンは組めます。 ただし、限られた与信枠の中の一部を車のローンに使っている状態で新たに住宅ローンを借りるため、車のローンがない場合と比べて借入れの上限額は減るケースが多いです。 場合によっては、融資までに完済を求められたり、返済期間に遅延がない事が条件となる場合もあります。事前準備として、返済の詳細な情報が確認できる「返済予定表(償還予定表)」を用意しておきましょう。

RyosukeEguchiのプロフィール画像江口亮介|TERASS代表

50代でマンションを購入するうえでの注意点を教えてください。

おもな注意点としては、住宅ローンの完済時期があげられます。 住宅ローンの借入条件として80歳までに完済することを前提としている金融機関がほとんどのため、ご年齢によっては返済期間を30年以内にしなければなりません。   完済期間を短くすると、その分月々の支払い額が上がります。期間が短ければ最終的に支払う利息額も減りますが、老後資金を考慮していくらを毎月の支払額に設定するのか、ライフプランから考えていただくとよいでしょう。 また、健康上の理由で住宅ローンの審査がおりにくくなることもあります。団体信用生命保険などに条件がつくだけの場合もありますが、金融機関や提携の保険会社によってその基準は異なりますので、ご不安な方は複数の金融機関に審査を通していただくことをおすすめします。

YukioYamaguchiのプロフィール写真山口幸夫

20代でマンションを購入するうえでの注意点をおしえてください。

20代で購入される方は、特に今後ライフスタイルや勤務地が変わる可能性が他の年代に比べ て高いため、いざとなったらすぐに「売れる・貸せる」流動性が高いマンションを選んでおいたほうがよいでしょう。 また、たとえ年収が高くても今の会社への勤務歴 が浅いと住宅ローンの審査上不利になることがあります。在籍3年程度経っていれば問題ありません。とはいえ、一昔前と違い現在は転職が当たり前の世の中となっているため、金融機関によっては1年や半年の在籍でも審査可能です。 なお、独身の方の場合は既婚の方より審査が厳しいことと、20代で先に投資用マンションをローンで購入される方もいますが、その後自己居住用での住宅ローンが簡単には組めなくなるので、注意が必要です。

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