中古マンション購入で失敗を防ぐ注意点【チェックリスト付】

新築マンションよりも手頃な価格で購入できる中古マンション。新築に比べて開示されている情報が少なく、新築を買うときとは流れや注意点も異なります。

中古マンション特有の注意点を知らずに購入すると損をしてしまう可能性があるため、注意が必要です本記事では、失敗しない中古マンションを購入するために知っておきたい注意点を、以下4つの段階に分けて解説していきます。

  1. 探し方
  2. 絞り込み
  3. 内覧時
  4. 契約時

中古マンションが欲しい方は、まずはこの注意点をチェックすることで失敗するリスクを低減できます。注意点をおさえて、長く、快適に住める最高の物件を見つけましょう。

今回紹介する点をまとめたチェックリストも用意しています。

CHECK項目
1. 自分に合った探し方で物件を探しているか
2. 築年数をローンの返済期間と資産価値を理解して決めているか
3. 立地条件を利便性や老後の生活を意識して決めているか
4. 災害リスクをあらかじめ把握しているか
5. インターネット回線はあるか、設置可能か
6. 管理会社は適切な運営ができているか
7. リフォーム・リノベーションできない場所の設計に問題はないか
8. マンション内・周辺環境の雰囲気は自分や家族とマッチするか
9. 修繕積立金の滞納はないか
10. 破綻しない資金計画で購入できるか
11. 価格は市場価格から考えて適正か

中古マンション購入時の注意点①探し方

中古マンションの探し方には3つの方法があります。

  1. SUUMOなどのポータルサイト
  2. 不動産屋さん
  3. 提案型家探しサイト
 メリットデメリット
ポータルサイト・物件情報が多い
・掲載している不動産業者が多い
・最新の情報が出てきにくい
・都度違う不動産会社に問い合わせなかればならない
不動産屋・地域の物件事情に詳しい
・物件の方法を詳細に聞ける
・実際に出向く必要がある
・営業マンの当たり外れがある
・個人情報を開示する必要がある
提案型家探しサイト・希望に合った物件を提案してくれる
・担当者を選べる
・営業電話が来ない
・チャットでやりとりできる
・対象地域が限られている場合がある

それぞれメリット、デメリットがあるため、自分は以下のどれに当てはまるか考えてみましょう。

  • まずは物件を見ながらエリアの相場観をつけたい:ポータルサイト
  • エリアや予算はすでに決まっていて、それをもとに提案してほしい:不動産屋
  • 情報収集に時間がかけられない、希望条件は大まかだが提案が欲しい:提案型家探しサイト

ポータルサイトを見たり、不動産屋に足を運んだりを繰り返して、物件探しに疲れてしまった方は多いのではないでしょうか。

提案型家探しサイトなら、希望条件を登録しただけでエージェントが希望に合う物件を提案してくれます。

ポータルサイトや不動産屋をすでに利用している方も、より自分に合う物件と出会うために提案型家探しサイトも併用するといいでしょう。

中古マンション購入時の注意点②絞り込み

不動産仲介業者を決めて紹介を受けたり、ポータルサイトから物件を探したりするときに注意したい点は以下の4つです。

  1. 築年数
  2. 立地
  3. 災害リスク
  4. ネットワーク環境

良い担当者であれば細かくヒアリングをしてくれますが、あらかじめ自分で方向性を見極めておきましょう。

1.築年数

中古マンションと一口に言っても、築数年のほぼ新築と言えるようなものから、築40年の年季の入ったものもあります。築年数は浅いほうが綺麗で良いイメージがあるかもしれませんが、実は築年数が経った物件にもメリットはあります。

築年数の考え方について「資産価値」と「ローンの返済期間」という2点から解説します。

1)資産価値

一般的に築20年以降は価格の下落が緩やかになり、30年で底値となる傾向があるため、築20年以降の物件は「資産価値が落ちにくい」というメリットがあります実際に2020年の東日本不動産流通機構データで発表されている1平方メートルあたりの成約単価を見てみましょう。

※出典元:東日本不動産流通機構|首都圏不動産流通市場の動向(2020年)

実際に同調査で成約物件の平均築年数は約20〜25年とされているので、資産価値という観点からのメリットを踏まえて選択する人も多いのでしょう。

また、建造物の質は築年数だけでなく、管理の質にも左右されるため、ずさんな管理の築10年の物件と清掃や点検が行き届いた築15年の物件なら後者の方が状態が良いこともあります。

たとえば、「ドムス南麻布」や「広尾ガーデンヒルズ」といったヴィンテージマンションが代表例です。徹底された管理や利便性の高い立地から、築30年以降でも売却価格が上がり続けている人気のマンションは多数あります。

※引用:TOKYO VINTAGE MANSION|ドムス南麻布

2)ローンの返済期間

「見た目は古くてもリフォームすれば大丈夫」と思いがちですが、築年数は住宅ローンに大きく関わってきます。住宅ローン控除を適用する場合は、築25年以内が原則です。

25年超の物件の場合、耐震基準が適合している証明があれば長期ローンを組むことができます。耐震基準が適合しているかは、物件資料に「耐震基準適合証明書あり」などど記載されているかで判断可能です。

住宅ローンの審査は銀行によって異なりますが、マンションの耐用年数(47年)から築年数を引いた年数が原則借入年数の上限です。築年数が長いと35年ローンなど返済期間の長い借入が難しくなることに注意しましょう

築年数の目安については、不動産エージェントの水智さんが答えるこちらの質問も参考になさってみてください。
Q.中古マンションの築年数、何年が良いの?

2.立地

マンションの価値は立地に大きく左右されます。駅近の物件は人気があるため、駅から15分以上だと資産価値が低くなる傾向にあります。売ることも考えるなら駅から10分以内が理想です。

国土交通省の「不動産取引価格情報」のデータベースでは駅からの距離と取引価格に以下の相関性が見えています。

東京都の中古マンション取引価格と駅からの距離の関係性* **

最寄り駅からの距離平均取引価格平均面積平均㎡単価単価比較
1〜5分5,286万円69.9㎡75.6㎡100%
6〜10分4,856万円69.9㎡69.5㎡91.9%
11〜15分4,007万円69.3㎡57.8㎡76.4%
16分以上3,157万円69.6㎡45.4㎡60.0%

*2016年第4四半期〜2020年第4四半期の5年間
**用途「住宅」、今後の利用目的「住宅」の物件

売却の可能性があるのであれば、駅からの距離は必ず確認しておくべきです。他にも、スーパー・学校・コンビニなどへのアクセスや生活環境など、自身のライフスタイルと合っているか実際に歩いて確かめましょう。

また「車や自転車を使うから、駅から遠くても大丈夫」という考えには注意が必要です。車などが使えなくなった老後でも暮らしやすいか、雨の日や猛暑の日、夜間でも安心して歩けるかなどさまざま長期的な視点で考えましょう。

住み替えを考えていない場合も駅から近い物件を購入するのがおすすめです。

3. 災害リスク

近年、大雨や地震などの災害が多く発生しているため、希望する地域の災害リスクをあらかじめチェックしましょう災害リスクは国土交通省ハザードマップなどで確認できます。 

「洪水」「土砂災害」「津波」などのリスクが高い地域が表示されます。

※引用:国土交通省|ハザードマップポータルサイト

また、東京都建設局の水害ハザードマップでは、東京都内の各区市町から発表されたハザードマップを公表しています。港区のハザードマップを見てみましょう。荒川氾濫の浸水想定区域を見れば、新橋付近では0.5m未満の浸水危険性があると判断できます。

※引用:東京都建設局|港区のハザードマップ

こうしたリスクは契約前に「重要事項説明」として説明されます。しかし、契約前になって初めてリスクを知るのはまた物件を検討することになりかねないため、できるだけ自分でハザードマップを調べておきましょう。

4. ネットワーク環境

テレワークなどネット使用中に「つながらない」「回線が遅い」といったストレスを感じたことがある方は少なくないでしょう。

マンションに回線が通っていない場合、管理組合に許可をとって工事をしなければいけません。回線が通っていても回線をマンション全体で共有している場合、他の入居者の使用状況によっては速度が出ない可能性があります。

マンションの回線は以下の順に速度が速く、安定しやすいです。

  1. 一戸建てと同じ個別の光回線が通っている
  2. 各部屋まで光回線で引き込まれている(上図:右)
  3. 一本の光回線をLANケーブルで各部屋まで引き込んでいる(上図:左)

そのため、回線速度を重視するなら「マンションの各部屋まで光回線が引き込まれているか」「個別に新しく回線を引くことができるか」をチェックしましょう。

チェック方法はまずは管理会社へ問い合わせればいいですが、光回線は基本的に管理の対象外。管理会社に聞いても「各部屋まで引き込まれているか」「どこの会社の回線なのか」は把握していない場合がほとんどです。

光回線によっては「住所検索」「マンション名での検索」などで対応しているかを確認できるので、チェックしてみてください。

たとえば、マンションの回線事業者が「NTTフレッツ光マンションタイプ」なら、NTTの回線提供状況確認サイトで検索できます。希望するマンションの住所を入力すると、部屋まで光回線が引き込まれているかどうか表示されます。

なお、表示されていない場合は、内見時に回線のコンセントを調べてみましょう。希望物件を内覧して、「光」または「光コンセント」と書かれているコンセントがあれば、光回線は部屋まで引き込まれています。事前にネットで調べてもわからない場合は、内覧時に必ずチェックしましょう。

また、個別に回線を引くこともできますが、共用部の工事が必要な場合もあるため、管理組合に確認しておくといいでしょう。

中古マンション購入時の注意点③内覧

希望する物件が見つかったら、次は実際に見にいきましょう。内覧時に見るべきポイントは以下の3つです。

  1. 管理会社の運営状況
  2. リフォーム・リノベーションができない場所
  3. マンション内・周辺環境の雰囲気

それぞれ順番に解説していきます。

1.管理会社の運営状況

「マンションは管理を買え」と言われるほど管理会社が大事です。管理がしっかりしていれば、築年数が経っていても質の良い状態が保たれます。管理の質はマンション周辺を見てチェックしましょう。

チェックしたい項目一覧
1. ポストから溢れた郵便物が放置されていないか
2. 駐車場が泥などで汚れていないか
3. 駐輪場に停めてある自転車はきちんと整頓されているか
4. ゴミ置き場が荒れていないか
5. 通行の妨げになるような雑草や木が放置されていないか
6. 割れたタイルが放置されていないか
7. オートロックの通過時、管理人が入居者を見ているか
8. 掲示板の張り紙に古いものが残っていたり、乱雑に貼られたりしていないか

チェックするポイントは、ポスト・駐車場・駐輪場・ゴミ置き場などの共用部分です。特に、駐輪場などの人目につかないところでも綺麗に掃除されているか、壊れた箇所が放置されていないかなどは細かくチェックしましょう。

また、セキュリティの観点からオートロック通過時の管理人の目線も見ておきましょう。オートロックを通過する人をしっかり見ている管理人は防犯意識が高く、安心できます。

また、営業担当者である不動産エージェントを通して、修繕歴などの議事録を見せてもらうのもおすすめです。修繕歴には以下のような記録が残されます。

  • 外壁の塗り替え
  • 害虫駆除
  • 雨漏りの修繕
  • 消火器の入れ替え
  • 火災報知器の新設

「外壁の塗り替え」や「雨漏り修理」などの大規模修繕は、12年に一度程度の周期で行うべきとされています。管理が行き届いている場合は適切な時期に修繕を行った履歴が整備されているはずです。

2. リフォーム・リノベーションができない場所

中古マンションの場合、リフォームやリノベーションを考えている方も多いでしょう。しかし、マンションには変更ができる場所とできない場所があります。

日当たり(開口部の向きや広さ)や専有面積、眺望、共用部などは変更できないので、内覧時に引っかかるのであれば他の物件を探しましょう長く住むと考えたときに、妥協すると後悔が残ってしまいます。

また、間取り・水回り・バリアフリー設備なども、変更できるか確認が必要です。

構造上、または管理規約上の理由で外せない壁がある、水回りの変更ができないといったケースもあるので、リフォーム希望の場合はリノベーション、リフォームに強い不動産エージェントを通して管理会社へ確認しましょう。

改装まで考えるのが大変だという方には、リフォームやリノベーション済みの物件もあります。提携などにより安く施工できている場合もありますが、販売する会社の利益が上乗せされる分価格が割高になる場合もあるので、リフォーム時のコストと料金をしっかり比較することをおすすめします

3. マンション内・周辺環境の雰囲気

マンション内だけでなく、周辺環境の雰囲気も確認しましょう

可能であれば平日と休日のそれぞれ昼間・夜間をチェックすることをおすすめします。繁華街やベッドタウンだと、時間帯で雰囲気が大きく変わる場合があるためです。

また、マンション住人の実際の雰囲気を確認しましょう。実際の住人と話すのが一番ですが、難しい場合は管理人などに問い合わせるのも有効です。希望マンションにはどのような年齢層の方が多いのか、子ども連れの方が多いのかなどを聞いてみましょう。

地域の雰囲気を確認するためには、コンビニに置いてある雑誌や飲み物のラインナップも参考になります。たとえば、女性雑誌が多いと女性が多く住んでいるエリアとなり、女性が住みやすい地域と言えるでしょう。

中古マンション購入時の注意点④契約

条件に合う物件が見つかり、契約したいと思った際に注意するのは以下の3点です。

  1. 修繕積立金や修理歴はあるか
  2. 破綻しない資金計画が立てられているか
  3. 市場価格から考えて適正価格か

ただし、この3点をご自身でチェックするのは難しいため、信頼できる不動産エージェントと相談しながら行う必要があります。

1.修繕積立金や修理歴はあるか

修繕積立金は高すぎるのも問題ですが、安すぎると追加で修繕負担金が発生する場合もあります。国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると、修繕積立金の目安は135〜265円/㎡です。

例えば、建築延床面積が8,000 ㎡の10階建てマンションの専有床面積80 ㎡なら、80 ㎡×140〜265 円 = 11,200〜21,200 円/月が目安です。

※引用:国土交通省|マンションの修繕積立金に関するガイドライン

また、機械式駐車場がある場合には、さらに以下の金額が加算されます。

※引用:国土交通省|マンションの修繕積立金に関するガイドライン

計算式は、「 機械式駐車場の修繕工事費×台数×住戸の負担割合」です。

例えば、以下の条件の場合で計算してみます。

  • 2段昇降式機械式駐車場の修繕工事費:7,085円
  • 設置台数:50台
  • 住戸の負担割合:住戸の専有床面積80㎡、マンション全体は6,000 ㎡(負担割合は 80/6000)

上記の場合、7,085 円×50台×80/6000=4,723 円が修繕積立金に加算されます。

最初は修繕積立金を低くして、後から修繕積立金を値上げすると規定している場合や、数十万円の一時金を予定している場合もあるので、重要事項説明書は隅々まで細かくチェックしましょう。

さらに、前オーナーが修繕積立金を滞納している場合、滞納されたまま契約をすると新オーナーに滞納分まで引き継がれます。売買契約前の「重要事項説明」で滞納の事実は提示されますが、購入を考え始めたら確認しておくといいでしょう。

2.破綻しない資金計画が立てられているか

購入したい物件が決まっても、物件価格分のローンが組めるというだけで購入するのは危険です。物件価格の1〜2割の初期費用、購入後に毎年かかるランニングコストとリフォーム代も考える必要があります。

ランニングコストの代表例としては、修繕積立金や管理費、固定資産税などがあります。修繕積立金は定期的にかかる建物の修繕金であり、上記の解説通り月1〜2万円ほど。

管理費は共用部分などの日常的にかかる経費で、占有面積で金額は変化します。国土交通省が行った「平成30年度マンション総合調査」では、単棟型の管理費平均は142円/1㎡ですので、占有面積80㎡であれば11,360円が平均額となります。

なお、中古マンションの固定資産税はおおむね10〜20万円前後が多いですが、物件の立地・築年数などによって大きく変わります。たとえば、東洋経済オンラインで取り上げられた「港区芝浦の築10年80㎡の中古マンション」は約17万円である一方、世田谷区では40万円を超える物件もあります。

心配な場合は不動産エージェントに聞いてみましょう。中古物件の場合は売却者に通知書が届いているので、正確な金額がわかります。

住宅金融支援機構が発表した「リスク管理債権」のデータによると、3ヶ月以上支払が滞っていたり、破綻していたりといった住宅ローンの貸付金額は3,651億円でした。

貸付金の残高が23兆8,779億円であるため、住宅ローンが払えず債務不履行になっている割合は1.53%とわかります。

1.53%と聞くと少なく感じますが、2021年4月の日経新聞では「コロナウイルスによる経済不況で5万人以上の方が金融機関から返済猶予などの救済を受けている」と報告されました。

銀行はローンが支払えるかどうかの審査はしますが、返済者が破綻しない金額かどうかの判断はしてくれません。そのため、信頼できる不動産エージェントに必要情報を調べてもらったり、FPなどの専門家に資金計画(キャッシュフロー)をあらかじめ作ってもらいましょう。

3.市場価格から考えて適正価格か

市場価格が低い物件を高値で買ってしまうと、売り手が見つからなかったり、売っても住宅ローンの残債が残ったりする場合もあるので要注意です。

物件適正価格は、プロが使うシステムなどから過去の取引事例を参考に調べることができます。残念ながら個人が調べるには難しいので、市場評価の見極めが得意な不動産エージェントに依頼しましょう。

なお、不動産価格は全国的に上がり基調です下記の調査は首都圏の中古マンションの2021年3月の㎡単価は59万円と、1年前の54万円から9%以上も上がっており、過去の取引事例だけでなく、このような傾向も把握しなければ適正価格かどうかの判断は難しいでしょう。

※出典元:東日本不動産流通機構|首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向

また、物件価格が安すぎる場合は、事故物件(事件・火事・水害など)の可能性もあるので注意しましょう。

事故物件は不動産業者に聞けば詳しく教えてもらえますが、2021年5月に発表された国土交通省の指針案(未施行)では、「病気や老衰、転倒事故による死亡は告知の対象外」とされています。

まだ指針案なので決定ではありませんが、気になる方は自分から聞いて調査していくことが必要です。価格の適正さについては、このように不動産エージェントとコミュニケーションをとりながら確認していかなければいけません。

中古マンションは適正価格でないと判断される場合、値引きが可能です。値引き交渉をするポイントや事例について詳しく知りたい方は「【事例あり】中古マンションは値引き交渉すべき!失敗しないコツを解説」をご覧ください。

中古マンションを購入する際は信頼できる不動産のプロに相談しよう

この記事では中古マンションを購入する際に以下の各段階で注意しておきたい点を解説しました。

  1. 探し方
  2. 絞り込み
  3. 内覧
  4. 契約

まずは一つの方法で探さずに、複数のサイトや業者に話を聞いてみることが大切です。相性の良い仲介業者や不動産エージェントと出会えれば、良い物件を良い条件で契約するための十分なサポートが受けられます。

潤沢な予算がない限り、立地・間取り・価格など全てが満足いく家はなかなか見つかりません。さまざまな物件を紹介してもらって比較検討し、プロの視点からアドバイスを受けることで、納得の行くマイホームを購入できます。

分からないことを一人で調べあげるのは、精神的にも時間的にも負担が大きいです。ぜひ、あなたの味方となって一緒にライフスタイルに合う物件を探してくれるパートナーのような不動産エージェントを見つけましょう。

おうち大学

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マンションを買うのにベストな時期はいつ?

一般に、家探しシーズンといわれる1〜3月は物件の流通量が多くなりますので、「買う時期」というよりも、「家探しをスタートする時期」としてぴったりなのは年明けからだと言われています。 ですが、それ以外の時期にいい物件が出ない、というわけでは決してありません。 住宅購入は大きな買い物ですから、思い立った時にまずは相談からはじめて、じっくりと情報収集していただくことをおすすめします。 中古マンションでは、市場に出た個人や企業が持っている物件を購入する形となります。家を売る理由は本当にさまざまですので、いい物件が出る時期は読めないうえに、一度市場に出たら数日でとられてしまうようなこともあります。「こんな条件が出たら買おう!」と事前に決めておくことが大事です。 また、新築マンションの場合は、売り主はマンションを建てたデベロッパーであることがほとんどです。その会社の決算期が近くなると家具や家電などのキャンペーンが増えることがありますが、最近では新築の供給自体が減っておりいい住戸は早めに売り切れてしまうこともありますので、ほしい物件であれば時期を気にせず早めに問い合わせてみることをおすすめします。

NatsuoWatanabeのプロフィール写真渡邊夏男

マンション購入の頭金の決め方は?目安はあるの?

昔と違い、現在は頭金は0円でも購入できます。目安はありませんが、自営業や経営者の方は1割や2割の準備を必須とする金融機関もあります。 頭金0円の場合 メリット:手元に現金を多く残せるデメリット:金利が高くなる可能性がある、住宅ローンの借入額が多くなるため支払う利息も多くなる 頭金を入れる場合 メリット:支払う利息が少なくなる、借入額が少なくなるため審査が通りやすくなるデメリット:手元に残る現金が減る 今は空前の低金利の時代ですから、無理に頭金を多く入れる必要はありません。頭金を入れることに拘り、その後緊急時に手元に現金がなく別の借り入れをしてしまうのでは本末転倒です。 また、頭金は最低限にして、残った現金を運用したほうが、頭金を入れて利息を浮かせるよりも得になる場合もあるので、ファイナンシャルプランナーなどにライフプランから資金計画を相談するとよいでしょう。

Ryomizuchiのプロフィール写真水智崚

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子どもがいるのですが、マンションは音が響いてしまうでしょうか?

マンションの構造や部屋の位置によりますが、1階部分であれば足音は響きにくく、あまり気にせずに子どもを遊ばせられるでしょう。 とはいえ、音は壁伝いにも響くことがあります。子どもの遊び場となる共用施設があるマンションならば、それらの施設を利用することで日中気兼ねなく走り回ることも可能です。 また、ラグをひいたり、タイルカーペットなどで足音を軽減する方法もあります。 リノベーションなどで天井コンクリートあらわしにすると、見栄えはとてもよいのですが、階を隔てる空間がなくなる分、上下階の音が聞こえやすくなることがあります。 マンションの管理規約によって、楽器演奏の時間帯などが指定されている場合や、音が反響しやすいエントランスホールや中庭での追いかけっこなどが禁止されているマンションもありますので、気になる方は事前にエージェントから管理会社へヒアリングをしてもらうことが確実です。

SatoshiTakayamaのプロフィール写真高山吏司

見学から購入まで、おおまかなスケジュールを教えてください。

中古マンション・中古戸建ての場合、探し始めから引き渡しまでのスケジュールは、意外とスピーディーです。 ■家探しの前準備・予算や資金計画を決める・物件の条件を決める・SUUMOなどで気になる物件をリストアップし、相場観をつかむ ■物件の内覧・候補物件の内覧(2〜3物件程度見ることが多い) ■申し込み〜契約(1週間〜1ヶ月程度)・売主へ買付申込書を提出(内覧に行った即日に送るケースも)・売主と合意がとれたら契約日の設定へ・住宅ローンの仮審査を済ませる(数日〜2週間)・売買契約を締結する・売主との間で決済日(引き渡しの日)を決める・住宅ローンの本審査を通し、住宅ローン契約を進める(1週間〜3週間)・決済日に、金融機関にて物件代金の支払いと、引き渡しをおこなう 特に慌ただしくなるのが、買付の申込みをしてから決済までの期間です。住宅ローンの本審査のために金融機関に行ったり、源泉徴収票や確定申告書などの審査書類を集めたり、対面で決済をしたりなど、手続きも増えていきます。税務署など、平日に時間をつくって取りに行かなければならないケースもあるため、あらかじめ用意しておくものをエージェントに確認しておくとスムーズでしょう。 また、余談ですが内覧については必ず意思決定をおこなう方全員(ご夫婦ならばお二人揃って)で行く、もしくは一緒に見に行こう、と思えるような物件をまず見つけることをおすすめします。物件をご夫婦のどちらかが気に入り単独で内覧に行った場合、実際に買付の申込みを出す段階で「やっぱりここが気になる」「ここもチェックしたい」と、内覧に行っていない方が躊躇してしまうことが多いです。そうして時間をかけてゆっくり決めた結果、満足できる物件が購入できる場合はよいですが、近年は特によい物件ほど速く売れてしまうため、買い逃して後悔される方もいらっしゃいます。 物件を一緒に見て回れば、その過程で自然とご家族の意見がまとまっていきますので、ぜひ内覧は意思決定をされる方みんなで行ってくださいね。

SatoshiTakayamaのプロフィール写真高山吏司

車のローンがあるのですが、住宅ローンは組めますか?

車などのローンがある状態でも、住宅ローンは組めます。 ただし、限られた与信枠の中の一部を車のローンに使っている状態で新たに住宅ローンを借りるため、車のローンがない場合と比べて借入れの上限額は減るケースが多いです。 場合によっては、融資までに完済を求められたり、返済期間に遅延がない事が条件となる場合もあります。事前準備として、返済の詳細な情報が確認できる「返済予定表(償還予定表)」を用意しておきましょう。

RyosukeEguchiのプロフィール画像江口亮介|TERASS代表

50代でマンションを購入するうえでの注意点を教えてください。

おもな注意点としては、住宅ローンの完済時期があげられます。 住宅ローンの借入条件として80歳までに完済することを前提としている金融機関がほとんどのため、ご年齢によっては返済期間を30年以内にしなければなりません。   完済期間を短くすると、その分月々の支払い額が上がります。期間が短ければ最終的に支払う利息額も減りますが、老後資金を考慮していくらを毎月の支払額に設定するのか、ライフプランから考えていただくとよいでしょう。 また、健康上の理由で住宅ローンの審査がおりにくくなることもあります。団体信用生命保険などに条件がつくだけの場合もありますが、金融機関や提携の保険会社によってその基準は異なりますので、ご不安な方は複数の金融機関に審査を通していただくことをおすすめします。

YukioYamaguchiのプロフィール写真山口幸夫

20代でマンションを購入するうえでの注意点をおしえてください。

20代で購入される方は、特に今後ライフスタイルや勤務地が変わる可能性が他の年代に比べ て高いため、いざとなったらすぐに「売れる・貸せる」流動性が高いマンションを選んでおいたほうがよいでしょう。 また、たとえ年収が高くても今の会社への勤務歴 が浅いと住宅ローンの審査上不利になることがあります。在籍3年程度経っていれば問題ありません。とはいえ、一昔前と違い現在は転職が当たり前の世の中となっているため、金融機関によっては1年や半年の在籍でも審査可能です。 なお、独身の方の場合は既婚の方より審査が厳しいことと、20代で先に投資用マンションをローンで購入される方もいますが、その後自己居住用での住宅ローンが簡単には組めなくなるので、注意が必要です。

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