マンションを探していると、それぞれのブランドの特徴について気になる人も多いでしょう。そこでこの記事では、財閥系デベロッパーの中でも抜群の信頼と実績を誇る、【三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス】にフォーカスしていきます。
数あるマンションブランドの中でも抜群の実績と長い歴史を誇る財閥系マンションブランド。歴史の中で評価をされ続けているという他を凌ぐ圧倒的安心感、その長い歴史の中で高い評価を受け続けてきた信頼感は抜群です。
以下ではデベの歴史やブランドの代表作も交え、<強み>と<価格帯>からブランドを分析していきます。ブランドの特徴をしっかり掴み、賢い家選びに役立てましょう。
マンションブランド分析表
まずはざっくりと各ブランドがどの物件タイプに当たるのか、どのデベロッパーに当たるのか全体像を把握しましょう。2社とも、ブランド名に「パーク」を含むため混同しやすいですが、以下の表のように、「パークハウス」と名がつくものが三菱地所レジデンス、それ以外の「パーク◯◯」が三井不動産レジデンシャルのものと大別することができます。
マンション比較 | 三井不動産 | 三菱地所 |
最高級 | パークマンション | ザ・パークハウスグラン |
邸宅型 | ザ・パークハウス | |
都会×邸宅 | パークコート | |
大規模開発 | パークシティ | |
都市型 | パークホームズ | |
タワマン | パークタワー |
*全てのブランドを記載しているわけではありません。
次はデベロッパーの歴史や強みに焦点を当てながら、各ブランドを価格帯や代表作から細かく分析していきます。(価格帯は☆五段階評価)
三井不動産レジデンシャル
Keyword…「挑戦」の姿勢、新たな提案、大規模開発、経年優化
三井不動産の歴史は1968年、百合ヶ丘ガーデンマンションから始まりました。国内初の高層マンション「三田綱町パークマンション」は、東京タワー、霞が関ビルディングに次ぐ、日本における第3の高層建築物として誕生しました。「空に住まう」という視点や「眺望を売る」という画期的な発想は当時話題に。
また、三井不動産の強みとして「大規模開発」があります。住宅地や商業施設、道路など街全体をまるごと開発することです。「面開発」、「環境創造型開発」とも言われます。
そして三井不動産でよく使われているのが「経年劣化」ではなく「経年優化」という言葉。
「経年優化」とは・・・
年月が経つにつれ、老い古びていく「経年劣化」が自然の摂理というもの。それに対して三井不動産レジデンシャルが掲げるのが「経年優化」という考え方です。
それは、長い間安心して幸せに暮らし続けられることであり、街の景観に溶け合う歳月が価値を高めていくこと。マンションを建てたら終わりではなく、住みよいマンションへの進化を絶えず続けることで、住まいのクオリティを高め、資産としての価値を高く保つ。それが三井不動産レジデンシャルが考える「経年優化」の意義です。
時代とともに新たな価値が創造されていく住宅が特徴です。
引用:不動産用語集/三井のすまいモール<経年優化 | はじめてでも安心!不動産用語集 | 三井のすまいモール>
三井不動産×最高級=パークマンション
<強み>
コンセプトは「都心の一等地に、日本が世界に誇れる最高級のマンションを」です。地名そのものが持つブランド力と、時代に先駆けた新しい試みが特徴です。常に新しい提案を試み、挑戦していく三井の姿勢が現れています。
皇居に隣接する桜の名所、千鳥ヶ淵という最高のロケーションで、土・石・漆など新しい質感にこだわった高級マンションです。
<価格帯>
☆☆☆☆☆
1億〜2億。パークマンション檜町公園の最高値は55億円とずば抜けて高い物件も。
三井不動産×大規模開発=パークシティ
<強み>
コンセプトは「街と自然が共存し、次代へ継ぐすまいに。大規模開発だからこそ実現できる街づくり。」です。街のあり方ごと定義し、創造し、その先も見据えた開発がパークシティでは行われています。広大な土地を一気に開発し、その先の管理も徹底できる体力は三井不動産ならではの大胆な発想です。
また、時とともに「経年優化」していく住環境が特徴です。
“三井浜田山グラウンド”跡地に建設された集合住宅9棟と戸建街区からなる大規模再開発プロジェクトです。樹木も歴史も次代に受け継ぐ、「経年優化」の思想が込められています。
<価格帯>
☆☆☆
5000万円〜1億
三井不動産×都市型コンパクト=パークホームズ
<強み>
コンセプトは「これまでも、これからも。これが都市型マンションのスタンダード。」です。三井不動産レジデンシャルが最も多く提供しているブランドであり、スタンダードです。独自の厳しい品質基準を設けており、高い基本性能にこだわっています。
また、ペアガラスを採用し暖房やエアコンに頼りすぎないこと・耐震性を強化し劣化性能対策を充実させることにより、建物の長寿命化を図り環境への負荷を軽減しています。
<価格帯>
☆☆☆
5000万円〜2億
三井不動産×都会×邸宅=パークコート
<強み>
コンセプトは「街に溶け込む気品ある姿。 都会に静寂をもたらす本格邸宅」です。
豊かな緑と都心の利便性を同時に享受できる点がポイント。大げさなラグジュアリー感ではなく、高いクオリティに裏打ちされた色褪せない品格が特徴です。
都会での暮らしを豊かに過ごしたい人向けのマンションです。
分譲マンションにて都内初の長期優良住宅に認定されました。再開発が進む六本木において、足元に多くの緑を配し都会の中のオアシスを形成しました。
<価格帯>
☆☆☆☆
9000万〜4億
三井不動産×タワマン=パークタワー
<強み>
コンセプトは「空に暮らし、街のシンボルとともに育っていく住環境を眺め、生きる」です。1971年の三田綱町パークマンション竣工以来高層マンションを手がけてきた三井不動産ならではのノウハウがあります。「高さだけではない何か」を追い求め、安全性、周辺環境を豊かに変えるランドスケープの創造、住民のコミュニティ形成に力を入れています。
<価格帯>
☆☆☆
6000万円〜2億円
三菱地所レジデンス
Keyword…一生ものの住まい、職人気質、妥協しない、入居後の暮らし、細やかなこだわり
三菱地所のマンションは1969年の赤坂パークハウスから始まりました。キッチンやトイレなど随所に高級感を漂わせ、当時のニューヨークに見られた集合住宅がイメージされているそうです。
購入者の希望に応じて個別の設計変更をするなど当時からきめ細やかな対応は変わりません。本質を追求し細部までこだわりぬく「一生ものの住まい」の品質へのこだわりは三菱地所レジデンスならでは。
↓三菱地所レジデンスのブランド担当の方にザ・パークハウスシリーズのお話を伺いました。ザ・パークハウスシリーズの熱いこだわりをのぞけます。↓
三菱地所×邸宅=ザ・パークハウス
<強み>
「毎日を安心して過ごし、いつどんなときにも快適さを感じることができる。幅広い世帯のニーズを考え抜き、それぞれが大切にする暮らしにフィットする住まい」となっています。コストを考えるよりも先に「こうあるべき」という思いから生まれる、徹底した品質へのこだわりが強みです。
「100年経っても恥ずかしくないものを作る」という思いから始まった約3万4000㎡、総戸数575戸のビッグプロジェクト。
暮らしのクオリティのために敷地全面に地下駐車場が設置されています。敷地のほとんどを駐車場スペースに使い、敷地全体を3mほど掘り下げ、その上に人工地盤を敷きました。そして人工地盤の上に分厚く土を盛り、数千本単位で植樹しています。品質のために手を抜かない三菱地所レジデンスの強いこだわりが感じられます。
<価格帯>
☆☆☆
6000万円〜2億・
三菱地所×邸宅×厳選した立地=ザ・パークハウスグラン
<強み>
コンセプトは「妥協なく追求した最上の住まい」です。「ザ・パークハウス」で培った基本性能に加え、都心の厳選した立地環境、ゆとりを持った空間のしつらえ、最高水準の設備仕様、サービスなどの動線などに配慮した最上級の住まいを提供するシリーズです。
仕様や素材などあらゆる面において妥協なくクオリティを追求し、美意識や五感に響く住まいの理想を形にしています。
シーンの移り変わりにも配慮しているのが特徴です。風除室やレセプションなどの空間を通りながらラウンジ・ロビーへと辿りつくように設計されています。ラウンジ・ロビーのソファに腰を下ろすと目の前に広がる中庭の緑豊かな風景が楽しめるようになっています。
<価格帯>
☆☆☆☆☆
1億後半〜
〜番外編〜
三菱地所レジデンスは邸宅型住宅だけではなく、タワーも手がけています。なお、「ザ・パークハウス」というブランド名を一貫して使っています。
ザ・パークハウス西新宿タワー60は、三菱地所レジデンス・相鉄不動産・丸紅が分譲した、地上60階建ての超高層タワーマンションです。
日本家屋の縁側をテーマとした居住者交流スペース「ENGAWA」、富士山を望むビューラウンジ、新宿中央公園や十二社熊野神社の緑と神田川の潤いをつなげて設けられた公開空地「結いの森」などが設置されています。共用施設や、コンシェルジュによるサービスが充実しています。